楽器がその価値を維持するか、あるいは高めるかを決定する主な要因は、その状態です。これが、コンテンポラリーの楽器を選ぶ理由のひとつです。
アンティークではなく、コンテンポラリーの楽器を選ぶ理由はたくさんありますが、今日はその中でも特に重要なポイントをご紹介します。
楽器の状態は、その楽器の価値が維持されるか、あるいは上昇するかを決定する最も重要な要素です。もちろん、その楽器の真正性に問題がないことが前提です。
販売する楽器には、売り手またはその分野の専門家が提供するコンディションレポートが必要です。コンディションレポートには、その楽器の過去のダメージと修理内容が記載されています。楽器の損傷には様々なものがあり(全体的な割れ、裏と表のサウンドポストの割れ、バスバーの割れ、木部虫など)、これらの損傷の中には、楽器の元の価値の50%以上を下げてしまうものもあります。
購入者は、賢明な投資を行うために、コンディションレポートを非常に慎重に検討する必要があります。その楽器を再販するとき、次の買い手は間違いなく、損傷したバイオリンにお金をつぎ込んでいないことを確認したいと思うはずです。
もちろん、多くの楽器はコンディションレポートがないため、これは厄介なことです。特にオークションで購入する場合(専門家に限る)、楽器は「現状のまま」販売されるため、破損した楽器に投資していないか確認する時間がないため、このようなことが起こり得ます。
そこで登場するのが、コンテンポラリー楽器
現代の楽器を購入する場合、破損のリスクは皆無か、あるいは極めて低いものです。もちろん、現代の楽器にダメージがある可能性はありますが、MyLuthierでは完璧な状態の楽器だけを選ぶようにしています。よく作られた楽器で、よくメンテナンスされていれば、そうでない理由はないはずです
これは楽器に投資する上で非常に重要なことですが、おそらく初めて楽器を購入される方の多くは、この点を見落とされているのではないでしょうか。楽器を買おうとする人は、売り手にコンディションレポートを要求し、もし提供されない場合は、その分野の専門家にその楽器を見せ、手助けしてもらうことをお勧めします。
王立音楽院でジャック・リーベックに師事。フリーランスの音楽家として、United Strings of EuropeやO/Moderntなどの小規模な室内アンサンブルとの共演を中心に活動している。